88Seoul
2017 / Propaganda Cinema Graphics
Size 150mm x 210mm 268ページ
Full color
韓国で映画広告を中心に活躍中のデザインオフィス、PROPAGANDA CINEMA GRAPHICSから出版されたソウルオリンピック開催30周年を記念したアーカイブブック、「88 Seoul(パルパルソウルと読みます)」が入荷しました。
プロパガンダのチェ・ジウン氏が幼少時代に体験したソウルオリンピックと自身の凄まじいコレクションが記録されています。
<88 Seoul Contents>
section01- みんなの88(パルパル)
88ソウルオリンピックの思い出が詰まった写真と彼らだけのストーリー
section02 - 引き出しの中の88(パルパル)
マスコット ホドリ人形から聖火トーチまで…
88ソウルオリンピックの輝かしい様々なデザインを集めた記念グッズコレクション
section03 - 隠れ88(パルパル)探し
88ソウルオリンピック開催以来30年。現在に残るオリンピックの夢の跡たち
section04 - 88(パルパル)名誉の殿堂
88ソウルオリンピックという、世紀のプロジェクトの主人公
エンブレムデザイナー
“ヤン・スンチュン”の作品紹介
マスコット「ホドリ」デザイナー
“キム・ヒョン”とのインタビュー
*
はじめに
1988年小学校6年生だった少年はただ単にソウルオリンピックが好きでした。韓国で初めて開催される祭典に胸を膨らませ、祭典のシンボルデザインが好きでした。その頃からソウルオリンピックに関するあらゆるものを片っ端から集めはじめました。
あの少年が今やグラフィックデザイナーとなった私です。出版のきっかけは、これまでコレクションしてきたソウルオリンピックの資料すべてを本にまとめたいという思いから始めました。ごく個人的な趣向と思い出が詰まったアーカイブブックとしてです。
本を企画している中、私は他の人々が記憶しているソウルオリンピックが気になりました。忘れられている1988年の祭典は多くの人の記憶に残っているはずです。そこで、その思い出が詰まった写真を集め始めました。
2017年春から秋まで、多くの方がこの楽しい作業に参加してくださいました。大切な人たちとともにした思い出。そして昔の姿が写っている写真を見ながら心が温まると同時に不思議な気持ちもありました。
これらすべての思い出には、ソウルオリンピックのエンブレムとマスコットホドリがありました。私は当時デザインプロジェクトに関わった主人公たちのストーリーにも興味が湧きました。エンブレムをデザインされたヤン・スンチュン教授、そしてホドリを生み出したキム・ヒョン先生のお二人です。
しかし、インタビューを予定していた間、ヤン・スンチュン教授の訃報を聞き、長い間、胸が詰まる思いでした。ホドリのパパ、キム・ヒョン先生にお会いしたときは、緊張しながらも胸がいっぱいでした。
この本はソウルオリンピックに関する公式記録ではありません。
小さい頃から88ソウルオリンピックに魅せられた、あるグラフィックデザイナーの視点から生まれたアーカイブブックです。
2018年は88ソウルオリンピック開催30周年を迎える年です。忘れられつつある私たちの思い出をこの本を通して回想してくだされば幸いです。30年前の写真をアルバムから取り出して大切な写真と思い出を共有してくださった方々、故ヤン・スンチュン教授、キム・ヒョン先生に深く感謝申し上げます。
2017年12月チェ・ジウン