Movie Cards Archive 1

2018 / Propaganda Cinema Graphics
Size 110mm x 150mm | 1004ページ

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韓国で映画広告を中心に活躍中のデザインオフィス、PROPAGANDA CINEMA GRAPHICSから「映画カード大全集Vol1」が入荷しました。

映画カードとはポケットカレンダーとも呼ばれた1970~90年代を代表する映画広報物であり、コレクターから高い人気を得た元祖映画グッズです。

手のひらサイズのカード前面には映画のポスターが、裏面にはカレンダー若しくは地下鉄の路線図、学習時間表が掲載されており、カードは主に劇場や、学生たちの登校時間に合わせて学校の前で広報用に無料配布されていました。
日本でも80~90年代によくあった光景です。
当時、劇場内でしか購入できなかった映画チラシとは違い、映画カードはあらゆる場所で大量に配布された為、映画配給会社と劇場が最も好む広報活動だったと言えます。

1950年代に劇場で初めて登場した映画カードは当時は通常の映画のチラシに比べ、発行数も少なく注目されなかったのですが、1970年代に入り本格的に発行され、1980~90年代には絶好機を迎え、大量発行されました。
その後、インターネットの普及、シネコン、多数の映画媒体が登場し、対面で配布する広報活動も徐々に無くなり、1990年代後半にはその姿を消しました。

今回、全3巻で発行される「映画カード大全集」のうち、本作Vol1では1957年から1980年に韓国で公開された484作品の映画カードを公開順に掲載されており、
韓国の映画広報の歴史、印刷技術とグラフィックデザインの発展を一目で確認できる貴重なアーカイブ本となっています。

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